相棒 Season Ⅳ

桜田門内の変
相棒には珍しく、思わず首を傾げるような内容だった。いや、非常にスタンダードな相棒らしいストーリーで面白いと思うんだが、最終回には相応しくないスケールの小さな話だったなと。
これまでのシリーズでは特命係が解散させられたり浅倉が絡んだりと、右京さんと薫ちゃんの二人に大きく関わる内容だったのに、今回は二人が狂言回しにすらなっていなかったように思う。
これなら正月SPの方がスケールだけならでかくて最終回っぽく見えるってばよ。葉月里緒菜が大化けしそうなラストだったし。むしろ今後のシリーズで登場させないと勿体ないでしょ。


前置きはこの位にして、最終回としてではなく単独の話として感想を。
…やっぱ単体でみても小さい話だわ(苦笑)。どいつもこいつも警察官にあるまじき器の小さい奴らでゲンナリ。まあ犯人の内の男二人のバックボーンは割とどーでもいいんだが、韮崎監察官*1と轟木警部*2のキャラはもっと掘り下げるべきだったんじゃないだろうか?はっきり言って二人の関係が唐突に提示され戸惑った。いや、『Why done it?』タイプの話なのだから動機の判明が唐突なのは仕方がないのかもしれないが、提示されただけで話が淡々と進んで行き終わってしまったという印象だった。
なんつーか、ゲストが皆ドラマを構築するための薄っぺらでつまらない『記号』でしかなく、非常に勿体ない。特に轟木警部は初登場時には面白そうなキャラに見えただけに、ラストで不可思議な行動をしていたのが本当に残念だ。そりゃ右京さんじゃなくても怒るだろうよ。
また韮崎監察官の轟木警部への執心ぶりも、彼のどこに魅力を感じたのかを語ってくれないと分からない。ぶっちゃけオグちゃんのルックスは一般的には魅力を感じないぞ。それともアレか、マニアなのか?(爆)台詞だけでも何でもいいので、キッカケを教えてくれれば印象は随分と違ったと思うのだが。


対称的にレギュラー陣は安定した面白さがあり、見ていてほのぼのとしてくる(笑)。薫ちゃんとイタミンの絡みとか、薫ちゃんと美和子の関係とか。婚姻届のエピソードはあまりにも呆気なく入籍という結末でびっくり。来シーズン以降も引っ張り、つかず離れずのビミョーな距離感を保ち続けるのかと思っていたのである意味最も衝撃的だったかも(笑)。
で、今回薫ちゃんの姉役で戸田恵子が初登場だったのだが、右京さんの姪*3とかの新キャラが登場したり、逆に美和子を海外へ転勤させて出演させなかったりと、今シーズンは実験的な試みが多かったように思える。後々ターニングポイントだったと評されるシーズンだったのかねぇ。


そうそう、最後の最後にビッグなお知らせが。
今秋ついにDVD化!!
まずは土曜ワイド版3本+1stシーズン12話だそうだ。何をおいても絶対買う!